2025年６月24日（火）
第16期前期の５Sインストラクター養成講座5回目の講座を行いました。
午前中の座学は、5Sの清掃についての講義です。
皆さん清掃好きですか？清掃していますか？
様々な企業で５S活動を行っていて気付く事ですが、この「清掃」は５Ｓの中でも特に人気のない作業です。整理（物を捨てること）は、捨てれば景色が変わりますし、何だかスッキリする。とてもインパクトのある活動なので割と人気ですが、清掃になった瞬間に「自分は関係ありませ～ん。」後輩などに「あとは頼んだから」と活動からドロップアウトする方が多い印象です。
やはり、清掃は誰でもできるし、整理と比べてインパクトが小さいので、気持ちがわからなくはないですが、この清掃は５Ｓの継続力を図る非常に重要な要因になりますので、しっかりやっていきたいところです。
今回の講義では、清掃を根付かせる方法やおすすめの洗剤、正しい清掃の仕方などをレクチャーしました。
長年の汚れを落とすには、やはりそれ相応の時間はかかります。短時間で一気に落としたい気持ちもわかりますが、途中で雑になって結局やり直しするケース事が多いです。しっかり腰を据えて取り組みましょう。
また冒頭でも記述した通り、清掃は凡事徹底が難しい分野ですので、部や課で決めごとを作る事は絶対です。
「どんなに忙しくても1日１０分は清掃する。」「清掃時間を業務時間の一部とみなす」など明文化してみてください。
午後からは、５Ｓ先進企業の株式会社エコアール様を見学させていただきました。
非常にきれいな工場である事は言わずもがなですが、驚かされる点は、毎回訪問する度に生産現場や積荷の場所などが変わっていま所です。今後の受注量を見越して今の現場では手狭になる事を計算し、エリア拡大を早くから着手する。変化の激しい仕事環境に追従するように、生産現場も自分たちが働きやすいように柔軟に変化させている点は素晴らしいです。また、「現場が変わる」事があたり前の認識なので、各現場にある台車や棚や作業台なども1人で運べるようにコンパクトに製作されています。
研修生は、工場見学を終えたのちＫＰＴ法で問題点を抽出していき、更に現場が良くなるようにアドバイスをしました。
