5Sネットワーク見学会 和見山苑

2025年11月18日
5Sネットワーク見学会で市内の特別養護老人ホーム「和見山苑」を見学させていただきました。

和見山苑は社会福祉法人両崖福祉会の運営する施設で、その他市内に6か所養護施設があります。現在は「各施設に1人5Sリーダーを育てていこう」という方針から約1年前に5S活動が始まりました。

最初に5Sを手掛けた場所は、外にある「介在庫」と呼ばれる倉庫です。外部の業者さんが納品したおむつやマスク、ベッドシーツを保管する場所となっています。

おむつの種類は年々増え、目的の品種を探し出すことも困難ですし、倉庫内のレイアウトも一度も見直したことがなかったようで、中央にシルバーラックが鎮座しており、非常に使い勝手が悪い環境でした。

自分たちで働きやすい環境を作り出そうというスローガンのもと、今年4月に5Sチームを組織し活動を行っています。

5Sで最初に行う事は「整理」です。とにかく要らないものを徹底的に捨てました。また、「倉庫には何でも置いてよい」といった曖昧だったルールを一新し、置くべきアイテムを特定しました。

レイアウトも変更し、倉庫に入った瞬間すぐほしいアイテムが見えるように中央のシルバーラックを撤去しました。消毒に使用する薬品の充填も、今までは体を屈めて行っていたのを、適切な高さの台に載せえ替え、専用コックを取り付けたことで作業性の改善につながる改善も行いました。

このように、まずは外にある介在庫から5S活動はスタートし、現在では施設内の倉庫や職員室など、物や情報、人が集まる場所にて活動を水平展開しております。(下動画参照)

最後は質疑応答です。

5S活動でよく誤解されるテーマで、「全社一丸となり5S活動に取り組む」という考え方。これは疑った方が良いです。まず一丸は無理です。特に今回の和見山苑様のような5S活動がスタートしたばかりの組織では、まず最初にやらなければならない事は「強力なリーダーシップ」で組織を引っ張っていく事です。

和見山苑さんでも、「忙し過ぎて、時間がない」「やってもすぐに元に戻るからやる必要がない」「お客様(入居者さま)から見える所ではないからやる必要がない」など様々な意見があります。そのなかで、強い意志をもって強力に5S活動を推し進めてくれた結果、現在では少しづつですが活動参加者も増え、活動エリアも広がってきています。

和見山苑5Sリーダー浅子(あさこ)様より

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